血圧が上がりやすい時間帯

様々な要因で変化する血圧ですが、一日中同じ血圧であることはなく常に変動しています。
これを【血圧日内変動】といい、一定のリズムで血圧が上がりやすい時間帯が決定していきます。
血圧日内変動の基本的なリズムは起床前起床後に血圧があがり、夕方夜にかけて血圧が下がり、睡眠中の血圧が最も低くなるとされています。
毎日この血圧日内変動が繰り返されますが、肉体的活動や精神的な要因、身体を取り巻く環境によって一時的に血圧は変動します。
肉体労働・運動や歩行・食事でも血圧は上昇し、反対に睡眠中や排尿で血圧は下がります。
気候の変化にも血圧は関係しており、寒ければ血圧は上がり、暑ければ血圧は下がります。
また精神的な興奮・ストレスなども血圧を変動させる要因になりますが、これは自律神経が血圧日内変動と密接に関わっているためだと考えられています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、朝昼といった体が活発になる時間帯では、交感神経が優位になり心拍出量と末梢神経抵抗が増して血圧が高くなります。
一方、夜間や睡眠時には副交感神経が優位になるため血圧が低くなると考えられています。
この血圧日内変動のリズムが乱れると、脳血管障害や心肥大などの合併症や臓器の障害が起こりやすくなります。
特に危険なのが早朝の血圧上昇による脳卒中や心筋梗塞などの突然死が起きやすい時間帯です。

診察室で血圧があがるのはどうして?

血圧が高いと健康に良くないということで、健康診断などでは血圧が測定されます。
しかし、一部の人たちは日頃は血圧が高いわけではないのに、診察室で血圧があがることがあります。
これは白衣高血圧などとも呼ばれる現象です。
どうしてこのようなことになるかと言えば、こうした人たちの心の中に診察室や病院や白衣といった物になんらかの緊張や興奮を起こさせる要素があるからだと考えられます。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、それぞれ逆の作用をします。
交感神経は運動したり緊張や興奮をしたときに働きます。
心臓がドキドキして血圧も上がっているような状態です。
これに対して、副交感神経はリラックスしているときに働いています。
食べたものを消化するのに良いような状態です。
白衣高血圧では、白衣や病院など緊張や興奮をもたらす物を見ることで交感神経が刺激され、血圧が上がっているようなのです。
実際のところ、血圧は変動しやすいものなので、本当は1度だけ測定することで日頃の状態を判定するのは難しいのです。
確実な基準があるわけではありませんし個人差が大きいのですが、自宅で測った血圧は病院で測る血圧よりも5から10mmHgくらい低くなるのではないかと考えられています。